スチール棚の分類

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耐荷重による分類

スチール棚(ここでは主に業務用。インテリア家具は除きます)の種類はさまざまあります。

スチール棚の分類は、まずはその耐荷重の違いによって変わってきます。


スチール棚でいう耐荷重とは、棚内部の棚板1枚に対しその1面に平均に均等に重さを加重した場合の耐えられる荷重を目安とします。
おもな耐荷重は、40kg程度~500kgとなります。

40kg程度の耐荷重のスチール棚

棚板1枚あたりの耐荷重のスチール棚は、おもに、スチール書架とよばれる書籍・本の収納に特化した棚が該当します。

書籍自体は冊数が多くなってくれば、当然加重負担が増えますが、本自体の重さはたかがしれていますので40kgの容量で十分に耐えられるという設計となっています。

実際、スチール書架タイプの棚は、幅(ワイド)が900mm基準で製作されているため、棚板一面に書籍を収納しても十分に間に合う耐荷重となるのです。

100kg~500kg程度の耐荷重のスチール棚

一方、軽量とよばれる100~150kg、中軽量とよばれる150kg~200kg、中量とよばれる300kg~500kgまでは、書籍のみならず、ある程度の重量物の収納に耐えうる設計となっています。

もっともポピュラーな軽量スチール棚は、工具類等の収納や書類の束の収納に、中軽量棚も書類の束等の収納や比較的重量物の収納に適しています。

中量棚は、最も実務的なスチール棚となります。中量棚の用途は、工場での金型の保管や各種検査機械の収納などに活躍をします。

アングル(支柱)の形状による分類

スチール棚において、アングル(支柱)の形状はその棚を分類する上でとても重要です。
アングルの形状はおもに以下の3つに集約されると考えられます。

  • ポール型
  • L型
  • C型

ポール型は主にメタルラックとよばれるスチールラックに使われます。テレビや衣服をしまい込むための棚など、一般家庭やインテリアで使用されるスチール棚に用いられるアングル(支柱)です。
L型は軽量棚のアングルです。おもに40mm×40mmのL型形状の鋼材を使います。スチール棚の柱を構成する部材なのですが、天井ツナギや補強材など、棚の組み立て以外にもさまざまな用途で使用される一般的な部材となります。
C型のアングルは中軽量棚以上のハイスペックなスチール棚に用いられる部材です。サイズは細い物で35mm×35mmがあり、最も汎用的なサイズが40mm×40mmのアングルとなります。
アングル(支柱)の形状によって、軽量・中軽量・中量、のそれぞれの耐荷重に影響がでます。形状が変われば耐荷重も変わるため、スチール棚の構成上最も重要な部材となります。
また、スチール棚をボルトナットで組み立てるか、はたまたボルトレスラックとなるかは、アングルの形状で変わってきます。より詳細にみれば、アングル各段の穴の形状が、ボルトナットを受け入れる形状「丸形・楕円型」か、棚受けのツメを受け入れる特殊な形(逆さ台形等)かで判明できるのです。

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